歯科矯正用咬合誘導装置とは?
歯科矯正用咬合誘導装置「T4K」(適用時期:Ⅰ期)
歯列矯正用咬合誘導装置(T4K トレーナー)は、口の筋肉を正しく機能するように鍛えて、正しい嚥下や鼻呼吸ができるように促すマウスピース型の装置です。その結果、良好な歯並びを得られ、噛み合わせも整います。また、本格的な矯正治療を受けることになっても、短期間の矯正で歯並びが整うようになります。
メリット
- 取り外しができるため負担が少ない
- 日中1時間~2時間ほどの装着で良い
- 装着時の違和感や痛みが少ない
- 歯磨きのときに取り外せるため口腔ケアをしやすく衛生的
- 治療後の後戻りが少ない
- 本格的な矯正治療の費用を抑えられる
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)(適用期間:プレ期、Ⅰ期)
ムーシールドは受け口(反対咬合)を改善する装置で、就寝時に装着するだけで良いのでお子さまの負担が少ないことが特徴です。舌や口の周りの筋肉の動かし方やバランスを整えることで、健全な歯並びへと導きます。3歳から適用できて、顎の正常な成長発育を促せるため、健全な永久歯が生えてきやすくなります。
メリット
- 痛みはほとんどありません。
- 抜歯や外科治療の必要がない
- 治療費が比較的安価である
- 人前に出るときは装置を外せるため気にならない
- 日中は取り外しておけます
お子さまの負担が少ないマウスピース矯正
マウスピース矯正(インビザライン・ファースト)(適用時期:Ⅰ期)
インビザライン・ファーストは、顎の大きさを広げながら歯並びを整える矯正装置です。I期とII期に分かれる小児矯正ですが、インビザライン・ファーストなら1回の治療で健全な歯並びへ整えることができます。(6~11歳のお子さまに適応されます)矯正治療の期間が短くなる上に費用を抑えることができるのがメリットです。
メリット
- 透明で目立たないため見た目が気にならない
- 取り外して歯磨きができるためむし歯になりにくい
- 食事のときに取り外せるため食事制限の必要がない
- 装着時の違和感が少ない
- 歯を1本単位で整えられる
- 針金や凹凸がないので歯茎や粘膜を傷つけにくい
- 治療期間を短縮できる
取り外し可能で抜歯しない可能性がある矯正装置
拡大床(適用時期:Ⅰ期)
就寝時に装着する取り外しができるタイプの矯正装置です。持続的に弱い力をかけるネジを少しずつ回して装置の幅を広げ、顎の骨を横方向に成長するよう促します。U字になっている歯列を拡大することで、前歯のデコボコした歯並びを改善できます。
使用するのは、乳歯と永久歯が混在している時期です。矯正治療の期間を短縮できたり、非抜歯矯正を実現できたりする可能性があります。
メリット
- 痛みが少ない
- 取り外せるため歯磨きの邪魔にならない
- 寝るときにだけ装着するので見た目が気にならない
その他の矯正装置
バイオネーター(適用時期:Ⅰ期)
出っ歯(上顎前突)の改善を目的に、下顎を前方へ成長するように促す装置です。寝るときに使用するマウスピース型の矯正装置のため、矯正装置の見た目が気になりません。叢生(デコボコな歯並び)がある場合は、ネジを調節した顎の拡大も同時に行います。
メリット
- 取り外し可能なため口の中を清潔に保ちやすい
- 日中は取り外せるため見た目が気にならない
- 顎を拡大する場合でもほとんど痛みはない
治療の可能範囲
乳歯と永久歯が混在した時期に、下顎が後ろの位置にあると出っ歯になります。バイオネーターは、上下の顎の位置を整えることで、出っ歯を改善する装置です。また、完全に不正咬合を改善できなくても、2回目の矯正治療を非抜歯で行えたり、矯正期間が短縮されたりします。
ツインブロック(適用時期:Ⅰ期)
ツインブロックは、出っ歯を改善するために下顎を前方に成長するよう促す装置です。寝るときは取り外せます。寝るときに鼻づまりが原因で口呼吸になり、バイオネーターが外れてしまうケースにも適用できます。また、必要に応じて拡大ネジを組み込んで顎を拡大します。
メリット
- バイオネーターよりも維持力がある
- 取り外せるため歯磨きの邪魔にならない
- 顎を拡大する場合でもほとんど痛みはない
治療の可能範囲
乳歯と永久歯が混在している時期に使用して、上下の顎の骨の位置関係を整えることで出っ歯の改善を促します。完全に歯並びが改善しなくても、大人になってからの矯正治療の期間を短縮したり、非抜歯で矯正できるようになったりします。
FKO(適用時期:Ⅰ期)
FKOは、受け口や出っ歯を改善するために顎のズレを整える矯正装置です。下顎が前方向に成長するように促し、上下の顎の位置関係を調整できます。また、日中は取り外せるため、周りの人に指摘されて嫌な思いをする心配もありません。
フェイシャルマスク(適用時期:Ⅰ期)
フェイシャルマスクは、受け口の改善を目的に使用します。額と下顎の間についている金属にゴムを取り付けて、上顎を前方に成長するよう促します。治療の開始時期は小学校低学年で、1~2年で終了します。簡単に取り外せるため、歯磨きの邪魔をしてむし歯のリスクが高まるようなことはありません。